語学クラスで誰かが欠席だったりすると私はその人の分のプリントを取っておいて後で渡すのですが、Yehuditさんが長い休暇で欠席だったときにその時にもらったプリントをまとめて郵便で送って、その後、久しぶりに彼女が学校にやってきたとき、ものすごい嬉しかったわ、もう、とウィンクと投げキッス付きで言ってくれたあと、今度うちでサラダを一緒に作りましょうね、夫が寿司が好きだから代わりにお寿司の作り方も教えてね、と誘ってくれたのでした。このサラダというのが、ハロウィーン・パーティーの時にYehuditさんが巨大な桶みたいなものに大量に持ってきてくれたMediterraner Salad(地中海サラダ)でありまして、これがまた美味なので私が感動していたサラダなのでした。

さてはて、語学学校のあと彼女のうちに行くと、まずは家の中を案内してくれました(スイスではみんなするようですね)。インテリアはなんと言ったらいいのでしょうか、イスラエル様式なのでしょうか、といっても私はイスラエルを知りませんが、ユダヤ的なのでしょうか、といっても私はユダヤのことを知りませんが、とにかく素敵なお宅で、これまたどの部屋を案内してもらっても私は渡部篤史気分です。で、さっそく調理開始。と、その前にクランベリージュースをいただきましたが、それを飲む前に彼女はヘブライ語でぶらぶらぶらーと何かを唱えていました。「何を唱えているの」と聞くと「今日も一日ありがとうございます、とかそんな意味のことよ」、とのことでした。また、食卓の上にはポーランドクラクフのレストランでもみたように、赤い蝋燭があって、彼女はささっと火を灯していた。彼女が台所の引き出しをあけるとカトラリーがたくさんあったので、たくさんあるのね、と聞くと、こっちは乳製品用でこっちはそれ以外ね、というのだったり、この保温ポットみたいなのは何?と聞くと、ユダヤは金〜日まで料理はしないのよ。だから金曜日の日没前までにすべての料理を準備しておくの。それはスープを温めておくものね。などとなるほどなるほどという台所事情でした。お話をしながら、ねえ、renata、ここでは日本のマナーは必要ないのよ、嫌いな時は嫌いと言ってくれないと私はいやよ。とか、調理の途中で「これは、ティッパリィ・トッパリィよ」というので、「何それ」と聞くと「ヘブライ語で”よいアイディア”よ」と、教えてくれたり、冷蔵庫の中で保存している料理を見つけては、味見させてくれたり(そしてどれもおいしいの)、その他、鼻歌など歌いながら進みました。彼女はあまりお肉を食べないので(月1回とかお客様を呼ぶ時だけのよう)、お肉を食べる人を嫌う人でもあるのかな(たまにいらっしゃるで)と思っていたら、ユダヤであることと、単にコレステロール値が高い(年齢を重ねるとコレステロール値は高くなりやすいのです。なんせ50代ですからね。)ので食べないだけなのであって、私が平日は野菜しか食べないよというと、何いってんのという顔で、「あなたは、ちゃんと、お肉を食べなさい」と軽く叱られました。ふはは。彼女は若いころ筋肉ムキムキだったそうで、暇さえあればダンベル持っていたわと言っていた。膝を悪くする前は12時間くらいは歩いていたわ、と、ちょっと面白いのです。そして家の鴨居には突っ張り棒が仕込まれていて、身体を腕だけで持ち上げるというのもしているのだそうです。夫の人も。思いっきり笑ってしまった。いろんな家に行くのは面白いし、一緒に料理をするのはこれまた興味深いのです。作ったサラダはこれまたおおきいタッパーにたっぷりつめてくれて、持って帰りんさいと渡してくれました。今度はお菓子の作り方を教えるからまたうちにいらっしゃい、と。嬉しいのです。


乳製品もお肉も入っていないので、菜食者の人にもよろしいかと。もっともなんでも食べれる人にとってもものすごくおいしいのでR。
量はその時々で。ズッキーニはたくさん入れるとおいしいです。


・ズッキーニ


・米(St. Anderaとワイルドライス)
・人参


・ロッソ(赤紫キャベツだけど芯は白で葉は柔らかい苦みのあるもの)
・葉っぱ(サラダ菜とかそんなもの)
・シュピナート
アルファルファ
ルッコラ
・スタッフド・オリーブ(赤いパプリカが入ったもの)


・ニンニク
オレガノ
・バジル
・タイム
・チャイブ
・マヨラン
・ミント
・セイジ
エストラゴン
・オリーブオイル
・塩
・胡椒
マスタード
・レモン
・みかん


ズッキーニは皮をむいて2センチの輪切り。オーブンの板にアルミホイルをひいて、ズッキーニを並べ、塩、タイムを振り、水とオリーブオイルを掛ける
オーブンで焦げ目がつくくらいまでグリル。裏っかえしてさらにグリル。これだけ食べてもおいしい。

米は研いで人参、オリーブオイルをちょっといれて炊く、少し冷えるまで放置。

その他の野菜は洗って水切り。

蓋つきの瓶などに、擦ったニンニク、ハーブ(タイムはズッキーニに使ったので少しでよい)、オレンジの汁少し、レモンとオリーブ(1:2)、塩、胡椒、マスタードを入れて振る。

全部混ぜる。

En Guete!