Ich hoffe, Sie nie ueber mich gehen zu lassen denken!!

君の名は、、、、、さておき、わたしの名は、、ロマネス子。ジャッポーンでは「こ」を「娘。」と表記したりもするらしいけれど、わたしはどうみても「ブヒ」られる対象ではないので、昔のジャッポーンの名前で使われる「子」を使うわ。一番しっくりくるの。ロマネス子という名から想像できる通り私はオイローパからやってきたのよ。なんの因果か極東の地に舞い降り、後でそれが、カンジ、ヒラガナ、カタカナというのがわかるんだけど、まるでそれ自体が絵のような(事実それは絵だったのよね!)文字、フニャッとした文字とフニャッとの別表記であるカクカクした文字ばかりで表記されてる看板ばかりを見ているとマンマ・ミーアとめまいさえ起こしそうで、ロポンギルズのコンクリート・ジャングルをウロウロしていた私をタカハシの旦那が、同情してくれたのか、なんだったのか、こりゃいい商売になると思ったのかしら、恐る恐る拾ってくれたの。それから、トキオーンのロポンギルズ離れて、カカ殿下とカラ風の双方が強いこの地で今も変わらずタカハシの旦那にお世話になっているわ。最初は湿度に寒暖差の激しさに耐えられるかしらと思ったんだけれど、意外に大丈夫だったわ。わたし、ロマネス子も環境適応ができるのねと思ったわ。でもね、やっぱりこのへんではなかなか人気がでないの。ほら、ジャッポーンの西の方の言葉で、私達を表現する的確な言葉があるわよね、けったいな、ってやつ。え?なぜジャッポーンの西の方の言葉を知り得たのかって?えへん。私達ロマネス子も自分たちの通信回路を持っているのよ、通称ロマネッコ。それで全世界に散らばったロマネス子たちとやり取りできるの、便利になったわ。で、けったいな、という話に戻るわ。外見だけじゃ判断しちゃダメっていうのはよく言われることだけれど、やっぱり第一印象というものは重要なのよね。自分で言うのもなんだけれども、並んでいる他の子と比べるとやっぱりけったいな見た目なのよ。滅多にロマネス子を指名してくれないの。けれどわたしのけったいな見た目は数学的にはフラクタルっていう構造をしているのよ。意外や意外ね。巻貝それ自体に黄金比を持っているアンモナイトちゃんたちと仲良くなりたい気分だわ。ちなみに、ロマネス子はカリフラワーとブロッコリーの親戚よ。扱い方はカリフラワーとだいたい一緒で味はだいたいブロッコリーなの。オーブンで焼くと香ばしい匂いがするので、サラダなんかにしてもいいわよ。カレーに入れてモロモロとなってカレーと一体化になってもそれはそれでおいしいのよ。だから、けったいな見た目で判断しないでね。欧州を遠く離れちょっと寂しい気もするけれど、タカハシの旦那の所で安住の地を得たいと思っているの。ローマは一日にして成らず(Non uno die Roma aedificata est.)というからには、ロマネス子も長々とやっていくわよ。さ、今日も働くわ。
This text is dedicated to "キマイラの新しい城"