4月の終わりか5月の終わりだったでしょうか。語学学校で同じクラスのタイ出身のNuさん(タイランドでは本名のほかにニックネームを別に持っているんだそうです。Nuさんの本名には一つもNuという発音はないのですが、NuさんはNuさんです。夫の人の実家の犬も本名は別にあってニックネームはMuさんです。)と帰りが偶然一緒になって、それから、なんとなく、本当になんとなくドイツ語の勉強会が始まりました。Nuさんの家は周りがほとんどスイス人というというところに住んでおり、異様に天井が高く、天井には素敵な彫り物(ああいうのは何というのでしょうかね)が施されている素敵な住まいであり気分は渡辺篤史。そして、週に1回か2回だけど、Nuさんの家に行って、お昼御飯を一緒に作り食べてそれからドイツ語の勉強、天気が良ければ広場に行って芝生の上で勉強会というのが続いています。最初に家にお邪魔した際に、娘を迎えに行く時間だから家で待っててね。ここに座って、テレビが見たかった見ていいからね、これが音量でこれが何とかで、、と丁寧に説明してくれて、ひとりぽつねんと残され、つけられたテレビをじっと見るということがありました。Nuさんが娘さんと戻って来た時に、ちょうどお水が飲みたくなったので、お水を飲んでもいい?といったら、我慢してたの?自分の家と思って飲んでいいんだからね。といって台所に連れて行って、冷蔵庫をガバーッと開けてほらここにはこれ、ここには、これ、と、冷蔵庫以外に、ひとしきり台所内の調理器具、調味料の場所などを説明してくれました。そんなこんなで今に至りますが、勉強会はもちろん、お昼御飯に一緒に作るタイ料理が一番楽しい。タイの人に作ってもらうタイ料理とはなんと贅沢なのでしょうか。また、Nuさんはいっつも大量に作ってくれるので、食べきれないときはタッパーに詰めて持って帰りんさい、と渡してくれます。オーバーポーションという概念は中国、台湾(日本のマンデルのとこで食べた精進料理が思い出されます。そして、トウフヨウ!)、韓国はもちろんタイもなのだろうか、と思うのですが、どうなのでしょうか。で、タイ料理で使う香辛料、香草、肉の部位などがとても興味深く、うちでもNuさんの家で学んできた料理を作るようになりました。ちなみに気に入っている香草はパクチー、バイ・マクルー。パクチーはシャンツァイ(香菜)であの独特なやつです。バイ・マクルーはレモンの葉っぱみたいなので、すごいさわやかな香り。調味料はナムプラーはもちろん、タオチオといって、味噌になる手前な大豆の粒が入ったどろっとした液体。入っている大豆を食べてみると納豆の味がします。それからカピ。カピは海老のペーストでにおいを嗅ぐとくさくて顔をしかめてしまいますが、炒めものに使うとあらどっこいです。サワティカー。