朝市は週2回、あの日からずっと通い詰めています。
畳で換算すると1畳くらいのショウケースを構えているパン屋のお姉さんに至っては、私がいつもApfel Croissant(アップルパイ、だ。)を買うのでそれがない時(売り切れてしまうのだ)、私の顔を見るなり「あのパンね、今日は売り切れちゃったわ。」と言ってくるのだが、それがなんだか恥ずかしかったりもする。あのアジア顔の女性はあのパンが好きなのね、と思われているんじゃないかと、余計ですが。金曜日は別の女性が店番なのだが、その女性は、私がパンを購入して、「じゃあね」というと、「また来週ね。」と言ってくれる。そういうちょっとしたことがうれしいのである。単純である。
店長と思わる人の母国語がイタリア語の野菜屋さんは、案の定、お客さんもイタリア語でやりとりしている人も多い。で、店長と思われる人は私がやってくるなり、必ず、遠くからでも挨拶をしてくれる。また他の店員さんで英語を話してくれるおじさんがいるのだが、私が行くとほぼ応対をしてくれる。しかしながら、おじさんは私がドイツ語を少し話せるというのを知っているので、私がドイツ語で、あれ頂戴、これもね、これは同じくらいお願い、これは何に使ったらいいと?どっちのトマトがお薦め?(私はGrappoliniというトマトが好きである)なんていうのだが、ちょっと分からないドイツ語、つまり買い物に関する以外の日常会話、になると、私の顔が困った顔になるのか、そのおじさんは察して英語で説明してくれるのである。それでもってここの野菜屋さんは野菜を買うと必ずイタリアンパセリを大量に入れてくれる。よってうちはイタリアンパセリは買ったことはない。

 夏じゃなくても濃くて美味しいGrappolini

また、うちは肉料理をほとんどしないのだが、というのはスーパーに売ってあるものは量が多すぎるし、本当にどんだけ食べるんやろうというくらいのパックの量、しかもどのお邪魔した家に行っても思ったのだが、冷凍庫がおまけ程度についている大きさである。ちなみにうちはMövenpickのアイスクリームしか入る余地はありません。週末の1日位は肉料理をしたりするのだが、その時は、量も指定できるので、金曜日の朝市の肉屋で購入をする。ショウケースにはありとあらゆるお肉があって、豚、羊(試してみました美味)、猪(試してみました美味)、鹿(雄、雌で値段が違う)、鴨、鶏、七面鳥(鳥系統は首先から頭だけ毛を残してぶらんとぶらさがったりしている)、ウサギちゃんに至っては、耳がなくて一匹そのまま皮がない状態で美しいピンク色をして並んでいる。どれも新鮮で、色もつやつやしてきれいで、家に持ち帰って、ちょっとあれですが、においをかいでも全く臭みがない。羊や猪のときも食べたことはあっても、初めて扱う肉類だったのでにおいを嗅いでみたのだが、全く臭みがなかった。それで、お肉を買うと、店員に「ハーブはいるか?」「玉ねぎはいるか?」と聞かれる。ハーブの種類は店員さんによって入れてくれるものが違うのだが、つまりは、このハーブを使って料理をすれば美味しいといういうことなんだろうなと思うので、とても助かる。今回は辛味の野菜も欲しいかと言われたのだが、いろんな種類があって、それをドイツ語でぶわーっと言われたのだが、例によって私が困った顔をしていたのか、笑いながら、この赤いのは本当に劇辛だぜ、それで黄色いのが中くらいで、緑色のはそんなに辛くない、と説明してくれた。ちなみに、今回いただいたハーブはローズマリーとセージ。玉ねぎ2個とそんなに辛くない緑色のやつだと教えてもらったもの、唐辛子?かな?

 包まれた肉は、、、