Bolognaから普通列車のようなものに乗って北へ2時間。この日は12月の31日とあってか、列車内の若者グループはシャンパンを開けており、開くなり「ブラぁヴォ、ブラぁヴォ」と言っておられた。This is Italy!

さて、Padova(パドヴァ)。大学街はきっと楽しいのではないかという妄想のもと(プラス喰い倒れ)イタリア旅行を考えたのですが、Bolognaでコペルニクスなら、Padovaはガリレオ・ガリレイが教授になっていたというのだからなんだかよくわからないが外せませんね、あっちが天動説ならこっちは地動説よ、ということでPadova。

PadovaはBolognaよりも街の規模は小さい感じを受けたが、その小ささがちょうど良い。私たちが歩く方向から買い物袋やらカートを引いている人たちが大勢いたので、これは市場があるのではないかと思いその方向へ進んでいると案の定ありました。私がいつも行く市は食料品のみなのだが、ここでは衣料品の出店も並んでいた。その市が立っている広場に面して立派な建物があるのだが、その奥がなんだか賑わっている。行ってみるとその中も市が立っていた。豚のおみ足(つまりはハム)がずらり肉がずらり魚がずらり。さすがイタリア!なのかどうなのか、パスタ屋さんはずらりと行列。そして入口には日本でいうところの角打ち屋さんがあり、ガラス越しにじっと見ていると丁度出てきたびしっとした身なりのお爺さんに「入んなさいよ。(伊語)」私「いやいや見ているだけよ。(英語)」「いやいや、どうぞどうぞ入んなさい(伊語)」というので入ってみた。店員さんにお薦めなのを聞いてソーヴィニヨンを出してもらったので飲んでみるとやはり美味しいのでR。ぼーっと並べてあるワインのボトルを見ながらワインを飲んでいると、サンドイッチを頼んでいる人がおり、それがその場でバゲットを欲しい分だけ切ってもらって、温めてもらって、好きなハムをその場で切り落としてもらって、ペペローニ(日本ではしし唐に当たると思う)のピクルスをはさんでがぶりとしていた。とっても美味しそうなので食べている人のをさして「これと同じの。ドゥエ(2つ)、ペルファヴォーレ(下さい)(英語と伊語のミックス)」と頼む。店員のおっちゃんはピクルス入れるけれど大丈夫かと聞いてきてくれた。「スィ、スィ!」と答える。しばらくして出来上がったサンドイッチをがぶりとする。バゲットのパリパリもっちり感とあふれんばかりのモルタデッラハムのちょっと癖がある味とペペローニのピクルスのつんとするような酸っぱさと、三位一体のマリアージュ田崎真也)。美味しくて鼻血が出そうでした。「ボーノ」というとおっちゃんは当然だろとにっこりしていた。この焼きたてのパンと切りたてのハムとピクルスでワインはがっぷり飲めます。ちなみに案の定というかこの角打ち屋さんは常連さんでいっぱいで、さっきお店に入んなさいと勧めてくれたお爺さんは別の角打ち屋さんでも一杯やっていたというのはお約束。どこにいっても地元民の生活が見える市場は楽しいなと思う。