MelanieとDamianeが日本を旅行中でR。数回に渡りお互いの家で夕食を共にし、お互いにいろんなことを話し合い、日本の料理本(栗原さんと向田邦子島田雅彦氏の郊外の食卓ととある料理屋の本)を見せたりしていたのだが、とある料理屋の本を紹介すると、その料理屋の内装や料理の面白さに惹かれていた。そこの料理屋の料理は玄人好みというとなんだかいけすかない表現なのでいけすかんわけですが、具体的には、ピータン、とか、モツ、とか、ジビエ、とか、ゆりの根の芽(ゆりの根は北海道より毎年いただいております/した。祖父母に感謝。)、とか、京都の野菜、など、そういう普段の食卓には、全くとは言えないが、そうそうお目にかからない食材を、彼女(オーナーでありシェフである人は彼女、である)の感覚でどこの国だとも限定できない面白くかつ美味しい一品に仕上げられるのだ。M/D夫妻が日本を旅行する際に京都もプラン、といっても夫妻はまったくもっての個人旅行、の中に入っていたので、ぜひともこの料理屋に行ってほしいと思い聞いてみると、ぜひとも行きたいといったので、わたくしはこれこれこういうものですが、これこれこういう夫妻が行きますので、よろしくおねがいします。と予約をした。そこの料理屋は本当にまたわかりにくいところにあるので、ましてや表記は漢字であるしなあ、ということで、絵心のまったくない私であるにも関わらず手製の地図を作成した。それをDamianeとの最後の晩餐の日に渡して別れた。

さて、M/D夫妻が日本へ旅行をして1週間が過ぎ、夫妻より日本からE-mailが届いた。京都は美しい街だね、と。東京とは違うね!これか奈良に向かって、あとは箱根、そして東京にもどるよ。と。そしてあの料理屋さんにいたく感動したと書かれていた。オーナーでありシェフである彼女が料理のアイデアについてや彼女が旅行した国々についていろいろと話をして下さったようである。本当にありがたいこと。ちょっとうれしかったのでお礼の絵葉書を送った。私たちも機会があればまた行きたいと思う。あの、穴子フリットの生春巻き巻よ。あの、鶏砂肝とゆり根の芽のコチュジャン煮よ。あの、ピータンと塩豚のお粥よ。今でもよだれと鼻血がでそうです。