スイスとは全く関係ないのだが、i-Tunesに入れた音楽がおかしいことになっていてかつおもしろいのであった。Clifford Brown & Max RoachのIn ConcertのアルバムとThe DoorsのIn Concertのアルバムが一緒くたになってしまっているということ。最初にClifford Brownらの紹介とJor-Duの曲で始まるのであるが、その次の曲はThe Doorsがライブ会場に入ってくるアナウンス(と会場にいる人たちの狂った声)、その次はまたClifford BrownThe DoorsClifford Brown & Max Roach・・・という流れ。かたやJazzでかたやRockでありますが、この流れが素晴らしく格好良く、聞いていても何ら違和感がないのであった。i-Tunes内でこのようなことがなっていることが分からなかった当初、流れてきた音楽を聞いて、Clifford BrownMiles Davisみたいなことをやっていたのね、でも彼は夭折しちゃったから、あれ、でも、シンセとか電化が始まったころにはこの世にいない人になってたんじゃないかしら、どうなのかしら、しかしながら、格好いいねえなどどのたまっていました。阿呆である。

はて、Clifford BrownThe DoorsのJim Morrisonの共通点はというと、二人とも夭折してしまっていることではないかなと思う。Clifford Brownが最初に出てきたときのアルバム(Art BlakeyがJazz Messengersを開始する直前くらい)のその熱たるや暑さたるや鼻血ものなのでしてチュニジアの夜での彼のうねるような竜巻のようなトランペットの音はずっと聞いていたいと思うし、Jim Morrisonのうっとりする声(Nick Caveに近い気がする)とその音楽は今聞いても変わらず格好いいままなのでる。仮にClifford Brownがあのまま生きていたのなら、はてさて、バップ(Jazzの種類、としておく)が収束することはなかったのだろうか、バップの発展形はありえたのであろうか、Miles DavisとJazz界の双頭になりえたのであろうかとか、勝手な想像、妄想、ともいう、が膨らむばかりで、ああ、Clifford Brownよ、とかJim Morrisonよ、などど、一切楽器が弾けないわたしは、ひたすら彼らの音楽を聞いて一人狂熱のライブ(@Led Zeppelin)を今日も開くのでした。