夫の人が働いているラボでは、誰かがPh. Dを取ったり、誰かがどこかへ行くことになることが決まるとその当事者が主催となってAperoを開催する。日本とは逆である。また、ここの研究/教育機関特有のものらしい。Damien曰く、ここのAperoは本当の意味でのApero(Aperitif)ではなく、ほとんどPartyだとのこと。特にこちらでは、Ph. Dを取るということはとても特別なことのようで、その時のAperoにはご両親やご家族もいらっしゃる。家具を譲ってくれたAnnaのAperoの時にAnnaのお父さんと少しお話したが、娘を誇りに思うよ、と言っていたし、週末は家でPartyだよ、とも、言っていた。

さて、今回はTonyとLaura、そして今回新しく入ってきた、Damien, Michioさん、そして夫の人のAperoでもあった。なお、この研究/教育機関では、日本人がいることも珍しいし、日本人が同じラボに同時期に2人もいるということも珍しいらしい。
ラボの建物の裏はジョギングができるような緑に囲まれたところで、そこでBBQをする。まず、夫の人と同じ立場のPeterは生後2か月くらいの子供を抱っこしながら話す。子供の成長、教育にとってもスイスは安全であるし、教育もしっかりしているらしいので、メリケンには帰りたくないと言っていた。私も大声では言えないのであるが、言語さえマスターできれば、日本に帰りたくないと思っている。
Elisa(ルー・ドワイヨン似)、Paolo、LorenzoとEURO2008のスペイン勝利について話す。Michioさんはバカンスをとっていて、スペインはマドリッドにいっていたのだが、決勝戦の日はマドリッドの広場にいたんだそうだ。そして、実は今週末にヨーロッパ最大級のラテン音楽祭がZürichで開催されるのだが、もちろんElisaも行くらしい。携帯電話で公式HPを見せると、トップにヘルシーなお姉さんが素晴らしい格好で出迎えてくれるのだが、それを見て、同志よ!と言っていた。
DamienとMelanieとも話し、開口一番、水着は買った、だったので笑った。
Christofはイタリアから友人が来ていて駅に迎えに行くので少しだけの参加だったが、私たちにも挨拶をしに来てくれた。例によって、背が高すぎるので、私の首は悲鳴を上げそうだったが、、。その他いろんな人と話す。
こうやって、何度かAperoにも参加したけれども、家族や友人や恋人を自由につれてこれるような雰囲気はよいと思う。そして全く疎外感がないのでそれもまたよし。

片付けのためラボに戻ると、Manuelが今週末はハイキングに行くか?と誘ってきた。Manuelは前回のAperoの時のお話をしっかり覚えていて、誘ってくれたのだ。残念ながら私たちもラテン音楽祭に行く予定なので、大変申し訳なく思いつつ、丁重にお断りする。私たちが日本にいる時にあまりにいろんなことに誘われなさすぎたのか、そうでないのかはよくわからないけれども、結構いろんな方がいろんなことにお誘いをしてくれる。とてもありがたい。




さて、帰りのバス。スペインの試合を一緒に見て、一緒に踊ったJoseとその友人(名前失念)が後ろの座席に座っていたのに気づく。挨拶だけかと思いきや「聞こえないよ、こっちの座席に来いよ」(私は、いやお前が来いよ、と瞬時に思っていたのだが、同じことを夫の人も思っていたらしい)というので、移動する。それから、案の定、スペイン勝利について語り、前回のパーティで私たちが帰るのが早すぎたよ、と不満を言い、すぐさま、いや、それはジャパニーズだからしょうがないな、ともいっていた。早すぎるといっても平日です、しかも、午前0時前です。それから、今週末のラテン音楽祭についてももちろん知っていて、「Oh!! Calienta!!!!」と歌うように叫んでいた。短いバスの乗車時間だったけれど、Joseはずーっとずーっと、ずーーーーっと話していた。愉快。スペイン出身の人はElizaもそうだと思うけれども壁というのが全くない。恐ろしく、ない。でも、それが、こちらにしてみればとても助かるのである。愛すべきエスパーニャ(not デジナーニャ)、である。

なお、ヘルシーなお姉さんがお出迎えしてくださるCaliente祭はこちら。
Caliente - Festival Tropical