”Die Jungen” willkuerlich mit MC KIKUCHI

数年前まで、多分セクステットの2枚目のアルバムまで、かつ今のDCPRGのではなくて前回のDCPRGの最後のライブまで、結構しつこく菊地さんの日記なりを読んでいたのであるが、なぜだか遠ざかっていて、久しぶりに見てみるといやはや、さすがだなあ、キレキレだなあ、わたしの中での"菊地さん好き部"というのは、おそらくに氏がロイホで2時間ニヤニヤしながら作って、聞いてるこちらもニヤニヤして、実はものすごいキレキレなことをやられているというところであると思われる。韓国の芸能についてはまったくもって知らないのであるが、"少女時代"というガールズ・グループがいることは知っていた。その方たちのメリケン進出第一弾の、国内盤は出ていない、"The Boys"を菊地さんがやられているラジオの前口上でラップを重ねるということをやられていた。これがまた面白くて、菊地さんの第三のインターネッコを読まれるとぐっと肉付けされてこの面白さが倍増されるかと思われる。男たちよ立ち上がれ、我々少女たちと共に闘おうぞという連帯の歌なのだそう。

一方で、Destiny's Child出身のBeyoncéは世界は女が動かすのだとおっしゃっている。それにしても、Beyoncéは彼女一人で少女時代のメンバー分の能力を併せ持った超人であり、また、その潜在的なリズム感の素晴らしさに加え本人自身の求道的努力によってなされたものはもはや近寄りがたし。メリケンのダンスミュージックを換骨奪胎したのが少女時代であろうか。少女時代もBeyoncéも大勢で踊るという体制には変わりないとは思われるのですが、近いようで遠い、実は根底で似ているのかと思わせる2つの動画、見比べてみると面白いのでありました。

さ、て、ボールルーム・ダンスとハイヒールはどちらが先に発明なされたのであろうか。ハイヒールはパリの街が落し物で溢れかえっていて汚いのでそれを踏まぬために発明されたものであったかと思うが、ボールルーム・ダンスは男性と共に踊り、つまりハイヒールを履いて踊るという行為は誰かの支えがあって踊るものでありひとりでは踊らない。それがハイヒールを履いて社会に出、仕事をするようになる。更に高いハイヒール、いやもはやピンヒールであるが、それを履いて激しいダンスをするようになり、アスファルトやステージだけでなく、砂の上でもハイヒールで踊るようになったガールズたちはもはや無敵ではなかろうか。ハイヒールの進出はどこまで続くのやら。軍隊でハイヒールを履くようになるのか。しかしながら、今のところ、革ジャンにレオタードという服装はしても草薙素子の足元はブーツであったよ、公安9課。Lady Gagaの最初出てきた頃はリアル草薙素子だと思いました。