余震のひとつ

紛うことなき眠りの小五郎である私は夫の人の帰りを寝て待っておったところ、揺れに気づき、かっ!と目を見開いた。最初は、寝室の部屋の隅にそっと移動したものの、おやおや、いつもの余震とはちがう、おやおやおやおや、と揺れが収まらないので、携帯を手にして、ラジオをつけて、食卓の下に潜ってみる。と、夫の人が帰宅。グッタイ!ラジオのニュースによると、今回の揺れは、先月の地震の余震のひとつとのこと。揺れるときに心臓がグギューーと縮まる感じはなんともしがたい。

マンデル大先生のご推薦のもと、津原泰水の「蘆屋家の崩壊」を読み、そうそう、ポーのアッシャー家の崩壊ですな、と思っていると、翌日、毎朝掃除の時に聞いているジェフのポッドキャストのその時のテーマが偶然ポーだったので、思わず「ポー!」と言いたくなる。それでもって、先日ゲゲゲの鬼太郎漫画をコンプリートし、佐藤友哉の「1000の小説とバックベアード」を読んでいると、それにゲゲゲの鬼太郎のことが書かれており、思わず、「とうさん!」と言いたくなった。