S.Y.タイムズ(笑)

朝のラジオ体操の「腕を上下にのばす運動」の、いち・に・さん・し、という掛け声が、体操に参加している人たちの、親の敵かというほど力強く発声がなされているのを耳にし、「なつやすみ・こども・かがく・でんわ・そうだんしつ」を食卓の椅子に座ってメモをとりながら聞いていると、おお、世間は夏休みであるなと感じておりました。しかし、「なつやすみ・こども・かがく・でんわ・そうだんしつ」が夏の高校野球によっていっとき中断されるようになるのを耳にすると、おおお、世間はお盆休みが近くなるのだなと、これまた感じまして、うちも下界の恐ろしい暑さから逃げるように、まさに避暑、草津温泉に行ってまいりました。2泊3日の短い旅でしたが、新前橋から乗り換えて、草津号、そして長野原草津口駅で下車の後、バスに乗り込み、うんうんと唸りながらバスは山道を登っていき、しばらくすると、やはりヤーパンならではなのでしょうか、バスで草津についてのあれこれを機械の彼女がアナウンスしてくれて、更には草津節、湯もみの唄まで歌い練りあげてくれました。しかしながら、私が驚いたのは、夫の人が草津の湯もみの唄の歌詞を一節知っているのでありまして、なんで知っとっと?と聞くと、草津の唄は有名よというので、そうなのか、と思いました。「くさつよいとぉ〜こぉ〜 いちどぉ〜わぁ〜おいで おゆのなかにぃもぉ〜 はんながぁ〜さぉ〜くぅ〜(ちょいなちょいな)」と歌っていました。ええと。

白根山の上まで行ったり、草津の猫らにちょっかいを出したり、朝と晩にだしてもらう、まるでくまの宴会のような食事の多さに、そしてその美味しさに、胃が破裂しそうになったり、町営の無料ではいらせてもらえるところは、お湯の温度が軟弱者の私達には熱すぎて、かけ湯ぐらいしかできなくて、高そうな旅館の内湯に2つはいったのですが、どちらも誰も入っていなくて、貸切(やっほーい)だったり、片岡鶴太郎美術館に苦笑したり(なぜあるのか/いくのか)、旅館を切り盛りしている夫妻がものすごい親切だったり、客室で夏の高校野球を見ながらビールを飲んだりしていると、からだのいろんな穴から、いろんなものが、だだもれしそうなくらい緩んだお休みを過ごしました。


 H2Sのかほり漂う湯畑
 猫ら