食べ物に関する買物は、ほとんどすべて朝市で済ませているので食の話となると朝市の話ばかりになるので恐縮しきりなのですが、7月に入ると朝市にまるで濃いルビーのようで黒曜石のようで法令線や目じりしわなんてものは全くなくつやつやとした丸い物体があふれてきます。大きさもいろいろですが、ここは大きいものを口にしたい。そして食べると、手と舌と口を閉じたときに合わさる唇の部分がアントシアニンでグロくなってしまい、例によって例の如くメタル・バンドの気分で舌を出し、親指、人差し指、子指を伸ばしたまま、中指と薬指をおりまげてそのてのひらは顔に向けて ”DEATH~ ”という真似をするのは毎朝の恒例行事です(朝に食べるので)。
というわけで、長くなりましたが、Die Kirsche(キルシェ・さくらんぼ)です。佐藤錦ともアメリカンチェリーとも違う、皮の内側も真紫で皮のむちむちぷちぷちという感触と中身のしっとりした味は病みつきです。毎週2回の朝市で1kg買うのですが、どんだけ食べるとーとのご指摘がありそうですが食べます、で、朝市で応対してくれるお兄さんは、私がお店に近づくとうれしそうにやってきて、買うのとは別にその場でさくらんぼをくれます。気をつけないといけないのは、アントシアニンの紫色が口の中に広がるので、他のお店に行った時にDeathという状態になってしまうのではないかということですが、まあ、気にしません。わたしの両親がやってきたときも朝市へ一緒にいったのですが、このKirscheに感動しこれは日本でも食べたいなあ、と言っていたので、タッパー2個分にKirscheを詰めて帰国しました。Yumyum。

 
美しいさくらんぼよ私の胃の中へ(これは朝の写真です)