土曜日のCaliente。
いる人ほとんどがモヒートを飲んでいる。もう一つよく見かけた飲み物は、ライムの角切りみたいなのが、コップの底にたっぷり入っていて、色は少しだけ茶色の飲み物。これは名前が分からなかった。実は、昨夜飲んだモヒートは、ミントの味はそこまでせずやたらとアルコールが強く甘すぎたので、これがモヒートなのか、、うーんと思っていたのだが、キューバのヘルシーなお姉さま方がやってらっしゃるバーに行って頼むと、これは全然違う。抜群においしい。コップの底から2cmくらいはミントで埋まり、甘さもちょうど良い。カウンターから作るのをのぞいていると、コップにミントを手づかみでじゃっといれ、すりこぎみたいなので少しつぶしていた。これは美味しい。夏にはもってこいの飲み物かとおもわれる。


Helvetic Toursの提供する無料のライブに行く。
ゲルマンの方々は険しい顔で、じっとモヒートを飲みながら、じっとライブを楽しんでいるという雰囲気だが、ラテンの皆様は踊れや踊れ、とばかりに狂ったように踊っていた。もちろん誰よりも盛り上がっていたのは年配の方々だ。高いヒールのダンスシューズで、若い男性とチャチャチャのリズムで完璧に踊っていた女性。手を振り腰を振り眉間にしわをよせ踊る方々。踊っている最中に目が合うと多幸感たっぷりの笑顔とウインクを振りまいてくれた。音楽も素晴らしく格好良い。暑い夏、と言ってもスイスはまだ夜は長袖で眠ります、辛いことがあるかもしれないけれど、今は肉を食べてアルコールを摂ってとにかく踊りましょうという感じで実にヘルシー。

それから、ヘミングウェイみたいなおじさんが目の前いて、上半身は裸。見事な胸毛と太鼓腹。金色のチェーンでつなげたティア・ドロップ型のサングラスを首から下げ、左手には高そうな時計。パナマ帽に葉巻を楽しそうに吸い、ビールを水のように飲み、踊る方々を見て楽しそうにしている。私がお水を持っていると、それは何を持っているんだ。ここはアルコールでしょう、という雰囲気で目をごしごしこするジェスチャー。おじさんの行動がいちいちおかしい。向い側で踊っている女性が写真を撮っていると、私もとってくれ、とせがむが、女性らは笑って撮ってあげない。しょんぼりしているので、私が某日本メーカーのカメラを構えると素敵なポーズで決めてくれた。たぶんカメラのメーカーで私たちが日本人だとわかったのだろう。「私は3回くらいブラジルに行ったことがあるけれど、とてもいいところだよ。君たち日本人もたくさん住んでいるよ。そして日本人はとても勤勉だ。」と。ちなみに、日本人、ということころは、ジャップ、ジャップ、ジャップ、ジャップ、と言っていたのですが、まあ、あたくしは気にしません。
その後、おじさん、いや、おっちゃんは自分の名刺を取り出して、メールアドレスのところにアンダーラインを引いて、メールして頂戴。といって渡してきた。2回くらい言ったので、本当にしてほしいのだろう。しないけれど。名刺をみると、おっちゃんは1834年から続くワイナリーで働いているのであった。