1ヵ月ほど前から横断幕があったので、Schreinerstrasse Festへ。
100mもないくらいの通りなのだが、そこにぎっしりとテーブル、椅子、手造りのバーカウンター、出店、ステージが小さいのとおおきいのがある。出演バンドは2組!そして、通りを横切る通りの向こうの通りではFestはやっていないのだ。不思議な感じ。日本でいうところの商店街の夏祭りといったものと同じであろうかとおもう。夕方頃に向かうとすでに人がたくさんですでにビールやら食事やら巻煙草をせっせと巻いたりしていた。20代がすっぽり抜けたような人の集合体。一人で座っていると子連れのおばちゃんが話しかけてきて、拙い英語で少し話す。このおばちゃんは途中で帰られたのだが、その時もわざわざ挨拶をしに来てくれた。また、会えるといい。
さて、小さなステージではアコーディオンを鳴らす髭の長いそして聞いたことのあるおどろおどろしい声だなと思ってよく見ると、5月のMai Datumの時にチューリッヒ湖のステージで歌っていたあのおじさんである。アコーディオン、サックス、ドラム、ベース、パーカッションのバンド。Mama! Milkをもっと濃くしたつまりはUncle! EspressoしかもDoubleといった感じであり素晴らしい演奏である。おっちゃん達の演奏が終わると、次はメインの大きなステージでの演奏。Eating Piranha だかなんだかという大所帯のバンド。そして年齢層は高めである。1時間ごとにステージが終了し合計3回をやるのだが、フロア、といっても道だが、で踊る人たちはそれこそ40代や50代の人である。一人、杖をついた小さい細いおばあちゃんがやってきてさてどうされるのかと思ってみていると、なんと杖を置いて踊り始めた。クララが立った!血が騒いでやめられないのだろう。とても気持ちよさそうに踊っているので私も久しぶりに踊った。楽しすぎる。若い子連れのカップルがやってきて、目の前で彼女がうっとりするほど気持ち良すぎるダンスを披露してくれたので、どうぞどうぞ踊ってくださいという気持ちになり、少しばかりWilliamのベビーシッターとなった。彼女いわく、冬は家にこもってばかりだから、夏は踊りたいの!と言っていた。それから、私の前では素晴らしきリズム裁きで踊ってみせてくれた別の彼女は接写させてくれた。

ライブで音楽を聴きながら陶酔して踊ったりすることが若者だけのものではないというのはよいなと思う。若者よりもだれよりも年配の方々こそが眉間にしわを寄せ寄せ悶絶しながら踊っているのだ。