二人ともまあまあ、夫の人の方はNotorious B. I. G.じゃないけれど、相当な本読みなので、さてはて、本をどれくらい持っていくかで悩んだ。仕事で使うものが最優先なので、それ以外の本はEURO08のように予選リーグがあり、決勝トーナメント(スイスは残念な結果になってしまいましたが、、)を進んだ本だけがウィナーとしてダンボールに収まるのでRというように厳選に厳選を重ねたものをこちらに持ってきた。記録のため、記す。

そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります/川上未映子
富士日記武田百合子
須賀敦子全集/須賀敦子
文人悪食/嵐山光三郎
文人暴食/嵐山光三郎
遠い太鼓/村上春樹
チーズ図鑑/文藝春秋
郊外の食卓/島田雅彦
私の贈り物/栗原はるみ
京都 吉田屋料理店/吉田裕子
向田邦子の手料理/向田和子
服は何故音楽を必要とするか/菊地成孔
大谷能生フランス革命大谷能生・門松宏明
マイルス・デューイ・デイヴィスIII世研究/菊地成孔大谷能生
ランシエール 新〈音楽の哲学〉/市田良彦
復興期の精神/花田清輝
構造主義科学論の冒険/池田清彦
科学と幸福/佐藤文隆
戦時期日本の精神史/鶴見俊輔
戦後日本の大衆文化史/鶴見俊輔
アメリカ哲学/鶴見俊輔
太夫才蔵伝/鶴見俊輔
退屈論/小谷野敦
たかがバロウズ本/山形浩生
要するに/山形浩生
「資本」論/稲葉振一郎
「公共性」論/稲葉振一郎
科学論入門/佐々木力
非線形科学/蔵本由紀
日本の思想/丸山真男
日本社会の歴史(上・中・下)/網野善彦
暴力の哲学/酒井隆史
物語 スイスの歴史/森田安一
野生の思考/クロード・レヴィ=ストロース
森の生活/ヘンリー・D・ソロー
芸術の体系/アラン
人間の条件/ハンナ・アレント
否定的なもののもとへの滞留/スラヴォイ・ジジェク
クルーグマン教授の経済入門/P・クルーグマン
桜の森の満開の下坂口安吾
夫婦善哉織田作之助
マシアス・ギリの失脚池澤夏樹
Self-Reference ENGINE円城塔
南回帰線/ヘンリー・ミラー
ゴーレム100/アルフレッド・ベスター
万物理論グレッグ・イーガン
クラッシュ/J・G・バラード
つぎの岩につづく/R・Aラファティ
アメリカ/フランツ・カフカ
城/カフカ
素粒子/ミシェル・ウェルベック
不滅/ミラン・クンデラ
カラマーゾフの兄弟(1〜5)/ドストエフスキー
悪霊/ドストエフスキー
ロリータ/ナボコフ
ゼーバルト・コレクション 移民たち/W・G・ゼーバルト
レイモンド・チャンドラー短編集(1〜4)/レイモンド・チャンドラー
贖罪/イアン・マキューアン
ナンバー・9・ドリーム/ディヴィッド・ミッチェル
ティファニーで朝食をトルーマン・カポーティ
グレート・ギャツビースコット・フィッツジェラルド

私はこれまでSFを読んだことがないに等しく、同時に知らないに等しいのだが、ゴーレム100でガツンと頭を叩かれた。いろんなことが織り込んであり情報量が膨大であるけれでども、そんなことは読みを踏みとどめる要因にはならず、どんどん読ませる。特有の言葉づかいは、日本で増殖している若者言葉もああいう風になっていく/なっている気がするのだが、どうなのだろうか。とにかく面白くあれよと言う間に読んでしまった。訳した方は大変だったろうなあ、とつくづく思いました。ごちそうさまでした。