チューリッヒで一番高い場所、Uetliberg。そしてそこに向かうまでにはさまざまなハイキングコースがある。
家から南の方を見れば、Uetlibergに立っている塔が見える。Zürich駅からS-Bahnも走っているが、地図を見てもそうたいした距離ではないので、歩いていくことにした。朝食作成と並行してお弁当もこしらえる。
素晴らしく美しい町並みに、みぎ、ひだりと顔を振りつつ、途中、道を地図で確認していると、犬づれのお兄さんが、大丈夫か?と声をかけてくれる。ありがとう、大丈夫です。と返答すると、「チャオ」と言って別れる。
まだまだアスファルトの道路だが、勾配が急になり前かがみの姿勢で歩く。他の人の家の庭が美しくこれまた見とれる。

そうすると、あの懐かしいスメルが鼻腔にダイレクトに届いてくる。羊や馬や牛やらの牧場。
土の道に変わると、ドバーッと藁まじりの糞を垂れた形跡がいたるところで見受けられる。

ジョギングをする人や、バイクに乗っている人、ハイキングをしている人にすれ違ったり、追い抜かれたり、お追い越したりする。
その後は、アスファルトの時の勾配よりさらにきつい上り坂が延々と続き、汗もだらだら。呼吸もぜえぜえと、だらだら、ぜえぜえが続き、1時間半程度で到着。遠くにはまだまだ雪のお化粧をしたアルプス。そしてこちらの方々の十八番、カフェでお茶するというのは、標高870mのここでも成立している。私たちのだらだら、ぜえぜえとは程遠く、優雅に景色を堪能している方々はおそらくS-Bahnでやってきた方々なのだろう。私たちも座って、お弁当を広げる。このときのおにぎりのおいしさといったらありませぬ。卵焼きから染み出すだしのアミノ酸は舌のアミノ酸キャッチャーにしかと捕られる。

帰りはUetlibergの次の駅Ringlikonまで気持ちのいいハイキングコースを下り、先日のDietikonからBremgardenまで乗ったような小さな列車にのる。


鉄っちゃんの気分でした。

私たちが行った前日には、Melanie&Damien夫妻も行ったそうなのだが、なんと20kmの距離をジョギングで行ったのだそうだ。テリブル!
途中途中に水飲み場、BBQができる広場、方向の指示などがきちんとしてあるので、迷うことはない。