Peterは写真を撮るのを趣味の一つとしており、彼の住まいのアマチュア・フォトクラブに入っている。今回のお誘いはDietikonのアマチュア・フォトクラブのワン・デイ・トリップに参加しないかというもの。
DietikonはZürichからS-Bahnで15分くらいの場所にある。Zürichも都市にしてはすごく緑が多いのだが、Dietikonに近づくにつれ、おしーえておじいーさんーおしーえてーおじいーさん、おしえてー、、、というフレーズのまさにハイジのアニメに出てくるような景色ばかりでうっとりうっとりする。
DietikonにてPeterとPeterの住まいのアマチュア・フォトクラブの方と合流。皆さんに挨拶。海外に来て思ったことは、会話をするときはがっちり視線を合わせること。脅威を感じるとかそういうことではなくて、ただ、慣れていないせいか、あーごめんなさいごめんなさい視線に耐えられません、視線をそらしたい、というような気持ちになるが、ぐっとこらえて、青くすきとおる、みどりの吸い込まれる、グレーのハスキー犬を思わせる、目の中の一番明度が低い所に焦点を合わせて会話をするようにしている。
で、Dietikonからトラムのような小さな列車に乗り換えて峡谷を超えBremgartenへ向かう。
さてはて、みなさんカメラを取り出し(今回はデジタルがコンペの対象)、シャッターを、切り始める。ここにもジャパン・テクノロジーあり。ニコン、キャノン、コニカミノルタ、が勢ぞろい。

Bremgarten。コンペに参加するPeterはテーマに沿って写真を撮るので、私たちはそれについていく。Bremgartenは石畳の古い町並み。


Zürichには猫にお目にかかることはまれだが、Bremgartenでは猫が窓からじっとこちらを見ていたりしていた。

その後、Die Postが運行しているPOST BUSに乗車し、Baden(温泉という意味で実際に温泉もあるそうだ)まで揺られる。このときの風景もうっとりうっとりしすぎてシャッターを下ろすのを忘れていた。さて、Badenからは列車に乗り換え、Peter家がある駅まで。駅に着くと、Veraが車で迎えに来てくれていた。後部座席にはLauraとDario。EURO08がスイスで開催されるせいもあってか、それぞれイタリアとスイスのシャツを着ていた。

農家の方々が開催しているイベントに車を走らせる。少し歩いて作ってきたお弁当を広げ昼食。
遠くには牛やら羊やらが放牧され一心不乱に牧草をはんでいるのが見える。こちらはもっともっと、おしーえてーアルムーのもーりのーきーよーーー。という風景である。またもや歩いて、ちょっとした散歩をする。

カフェに入りアイスクリームを頼むのだが、PeterとVeraが小さいサイズがきっとちょうどよいよという薦めから、MINI COUPEを注文、運ばれてきたものは、これがMINI COUPEかしらんと疑いたくなるようなボリュームであった。PeterとVeraにこれがMINI COUPEなの?と聞くと、笑っていた。でも、スイスにきて思ったのは、日本で食べていたアイスクリームはなんだったのかと思うくらいアイスクリームがおいしいのである。今回も量がテリブルだわ、と思っていたがぺろりといけましたごちそうさまでした。

ちなみにこちらのアイスクリームはハーゲンダッツは陳列棚でひっそりを息をひそめ、スイス・メイドのMÖVENPICKというアイスクリームが幅を利かせている。そしてぎゃっと叫びたくなるくらい美味。Zürich周辺にはこのアイスクリームのお店が数軒あるのだが、老若男女が列をなして買っている。
スイスの方は自国の製品をとっても大切にしている雰囲気。MÖVENPICKもそうだが、ワインもそう。日本ではお見かけしないが、すごくおいしい。