Winterthur(ヴィンタートゥール)近郊のSennhof(ゼンホフ)からKollbrunn(コールブルン)経由、Schlatt(シュラット)経由、Girenbad(ギレンバート)経由のTurbenthal(ターベンタール)まで15km弱のハイキング。

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今回からは日本で調達した登山靴に登山用の厚手の靴下にザックにフリースがついたジャケットに登山用のパンツを着込んでのハイキング。中身は往々にして伴っていないが、外見だけは、ザイルを持っていざMatterhorn!(マッターホルン・登山をする人で知らない人はいない、と思われる、孤高の山)といった感さえ漂う。

誰も降りない駅で降りるとそこは一面霧の世界。太陽は煌々と照っているが、如何せん霧。ぼんやりと霧でぼやける太陽はJ. G. バラード的世界の終末のよう。登りが始まると、踏みしめる地面は見事なくらいすべて落ち葉でサクサクという音を鳴らしながら歩き進む。道幅1mというところもあり、両側はごろりと落ちたらさぞかし痛そうである。こういう道での上りは比較的問題はないが、こういう道での下りはとても危険。落ち葉の自然のワックスで滑りやすく、更には落ち葉の下には木の根も蟻の巣のように這っているので、木につかまり足元をしっかり見ながら進めないといけません。苔で覆われた岩が階段状になっており、そこを水が滝のように流れており、以前、横尾忠則さんがやられていたY字路に当てはまるような場所もあり鏡像のようであった。






途中、バイク乗りの集団に道を譲り、彼らを見てみると、石を積んでいる場所まで延々とバイクを漕ぎ、そこにバイクをぽっと乗り捨てて頂上に登っていたので、私たちもちょっと寄り道。書いてある説明によるとお城だったところらしい。バイクの皆様はきっちりした格好で記念の写真を撮っておられた。



以下、落葉コレクション20081017
「踏みしめても 踏みしめても 落葉道」(種田山頭火風味)