スイスに滞在して耳にする日本語というのは、夫の人かMichioさんとの会話だけなので、今の私の耳、鼓膜、はては大脳の聴覚をつかさどる分野の神経においては、このお二方の発音が日本語ということに設定がなされているのであり、初日の東京で電車の中でふと耳に入る言語が全く日本語に聞こえなく、わ、日本語で話しているのではないのかな、と思ってその方へ視線を動かすとどう見ても日本人で、お茶の水から神保町へ向かう明治大学近くでキャッチのお兄さんに声をかけられた時も、言われた言葉が、”Ce sont….” などに聞こえ、は?何を言ってらっしゃるのか、ということになってしまっていた。ドイツ語も、ましてや英語も上達しておらんのに、日本語の聞き取りもだめになってしまったか、もうはや私は阿呆というしかないなあと思い、夫の人にそのことを話してみたところ、何と夫の人も同じ状況になっていたので笑ってしまった。私はそれがフランス語に聞こえ(何故かドイツ語ではなかった)、夫の人はそれが朝鮮の言葉に聞こえていたらしく、1日目はおかしいくらいにそれぞれの言葉に聞こえ笑うばかりだったが、なんのことはなく2日目には解消できていたので、何というか、しないことに対する慣れというものも、怖いものよのう、というのを隅田川沿いをジョギングしながら思っていた。しかしながら、隅田川はとても走りにくかった。
さて、音楽。東京では、福岡にいたころと同じようにCD屋さんと本屋さんばかりに入り浸りました。disk Unionに行き、disk Unionに行き、円盤に行き、Sunrain Recordsに行き、三省堂書店に行き、東京堂に行き、古本屋さんに行き、さぼうるに行き、さぼうるに行きました。CDについてですが、やはりというか、当然のことながら、東京は人口が多いので、それだけ中古に回るCDの量も違うのでしょう、福岡では見かけないであろうCDがごっそりあり、あれも、これも、どれも、それも、というようになり、歯止めが利かなくなるという悪循環に陥ってしまわないためにも、吟味に吟味を重ね、苦しい思いをしながら、買いました。はたまた、Panic Smileの吉田さんが経営なさっているCD屋さんにも伺い、店内で流れている音楽が素晴らしかったので、店員さんに聞くと、これは11月発売のもので、その棚にあるアーティストの作品ですよと教えられ、手に取ると、見覚えのある帯であり、そうそう、これは、Prefuse73、つまりはスコット・ヘレンのレーベルから出ている方なのでした。
ひとつ、在学期間はかぶっていないものの、高校の偉大なる先輩のバンドは、結成当時、とある音楽祭においてDCPRGに持っていかれ(ビル群に囲まれた中のポリリズムは近隣住民よりご意見があり、翌年からは???というバンドばかりがいらっしゃていました)、次の回では、Panic Smileに持っていかれましたが、だんだんと格好良くなっていくのを宝塚の人を見守るファンのように見ていました。それでもって、今回のアルバムはちょっとメルクマール的なアルバムなのではないかしら、と思っております。デイブ・フリーーーーードマンの音の取り方の素晴らしさもあるのかもしれませんが、30代半ばの方が、遊び足りない、と叫んでいるのはなんともかんともじんとくるものがあります。今後がさらに楽しみです。

以下、そろえたもので、今はパソコンの中に入っているもの。
Black sheep / Black Sheep
Country Kill / JOY HEIGHTS
In Your Head / SXQ Sax Quintet
Joujoushka / unbeltipo
Rain dance / Folk Enough
YMO GO HOME! / Yellow Magic Orchestra
ZAZEN BOYS 4 / ZAZEN BOYS
トラウマティック・ガール / Scoobie DO
波紋クロス / nhhmbase
Tenniscoats & Secai / Tenniscoats & Secai

新たに追加した本については今SAL便で空の上かどこかなので、いずれまた。